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クリニック案内エキシマレーザー機器を徹底比較

レーシックに用いられているエキシマレーザー機器は、各メーカーが様々な機器を製造しています。ところが、エキシマレーザー機器を比較する客観的な指標やデータは少なく、どのエキシマレーザー機器が本当に優れているのか、患者様にとってわかりにくいのが現状です。

2009年4月に開催された米国白内障屈折手術学会 (ASCRS) で、エキシマレーザー機器に関する2008年度のアンケート結果が公表されました。アメリカは年間100万件の手術が行われているレーシック大国です。レーシックに携わる医師たちが、現在使用しているエキシマレーザー機器、及び今後使用したいエキシマレーザー機器は次の通りです。

アメリカ眼科専門医による主なエキシマレーザー機器の注目度

主なエキシマレーザー機器の注目度

  • 注目度No.1

    ウェーブライト社 (WaveLight)

    コンチェルト、アイキュー など

    アイキューなど、ウェーブライト (WaveLight) 社製のエキシマレーザー機器を使用している眼科医は14%でした。

    一方、今後使用したい機器 (注目度) ではコンチェルトを含むウェーブライト社製のエキシマレーザー機器が65%を占め、眼科医に高く支持されていることがわかります。

    ウェーブライト社の注目度
  • エー・エム・オー社 (AMO)

    ビジックス・スター S4 IR など

    ビジックス・スター S4 IR などエー・エム・オー (AMO) 社製のエキシマレーザー機器を使用している眼科医は73%圧倒的な割合を占めています。

    今後使用したいエキシマレーザー機器 (注目度) は29%でした。

    エー・エム・オー社の注目度
  • シュインド社 (Schwind)

    アマリス など

    アマリスなどシュインド (Schwind) 社製のエキシマレーザー機器を使用している眼科医は、FDA未承認のため0%でした。

    今後使用したいエキシマレーザー機器 (注目度) に挙げた眼科医もいませんでした。

    シュインド社の注目度
※ 2009年 米国白内障屈折手術学会 (ASCRS) にて
公表されたアンケート結果抜粋

エキシマレーザー機器は高価なため、一度導入したら簡単には新しい機種を導入できないクリニックが大半です。そのため、先発のビジックス・スター S4 IRなどエー・エム・オー社製のエキシマレーザー機器の使用割合が高くなっています。

実際は、後発のコンチェルト、アイキューなどウェーブライト社製の機器を今後使いたいと思っている医師が多く存在し、ウェーブライト社製のエキシマレーザー機器が医師たちの間で高く支持されていることがわかります。

主なフラップ作成用機器の注目度

  • 注目度No.1

    エー・エム・オー社 (AMO)

    イントラレース FS60 など

    イントラレース FS60 (Intralase FS60) などエー・エム・オー (AMO) 社製のフラップ作成用レーザー機器を使用している眼科医は34%でした。

    今後使用したいフラップ作成用レーザー機器 (注目度) は、59%で、他の機器の追随を許さないほど、最も注目されていることがわかります。

    エー・エム・オー社の注目度
  • ジーマー社 (Ziemer)

    FEMTO LDV (フェムト LDV、通称 ダヴィンチ)

    ジーマー (Ziemer)社製のフラップ作成用レーザー機器、フェムト LDVを使用している眼科医は1%でした。今後使用したいフラップ作成用レーザー機器 (注目度) は6%でした。

    フェムト LDV を用いたレーシックは Zレーシックと呼ばれています。

    ジーマー社の注目度
  • その他

    その他のフラップ作成用レーザー機器を使っている眼科医は0%でした。

    今後使用したいフラップ作成用レーザー機器 (注目度) は、8%でした。

    その他注目度
※ 2009年 米国白内障屈折手術学会 (ASCRS) にて
公表されたアンケート結果抜粋

レーシック大国である、アメリカの眼科医に最も支持されているエキシマレーザー機器は、ウェーブライト社製のコンチェルトやアイキューでした。また、フラップ作成用レーザー機器はイントラレースFS60 など、エー・エム・オー社製が最も支持されています。

イントラレーシックは数ある視力回復手術の中で、今後も支持され続けていく術式だと言えます。

エキシマレーザー機器の性能を徹底比較

エキシマレーザー機器比較概要

  WaveLight社 AMO社
  コンチェルト アイキュー アレグレット
ウェーブ
ビジックス・
スター S4 IR
登場時期 2005年 2004年 1999年 2005年
国内導入クリニック 当院のみ
(限定生産)
極小
周波数 500Hz 400Hz 200Hz 6〜20Hz
照射時間
(中等度近視の場合)
数秒 数秒 20秒程度 20秒程度
照射速度 (秒/D) 1.6 秒/D 2 秒/D 4 秒/D 可変
角膜切除量 極小
当院の評価
医師の操作性
虹彩模様認識 × × × ○
角膜厚測定技術 ○ × × ×
水分量測定技術 ○ × × ×
眼球自動追尾機能 ○ ○ ○ ○
眼球自動追尾間隔 500Hz 400Hz 200Hz 60Hz

エキシマレーザー機器仕様

  WaveLight社
全モデル
AMO社
ビジックス・スター S4 IR
レーザー形式 スモールスポット
(細い)
ブロードビーム
(太い)
ビーム形状 ガウシアン
(先端が曲面)
フラットトップ
(先端が平面)
ビームサイズ 0.68mm〜 0.65〜6.5mm
眼球自動追尾応答時間 6ミリ秒以下
眼球自動追尾範囲 1.8mm 〜 8.0mm 1.5mm 〜 6.0mm
近視度数 -0.25D 〜 -14D -6.0D 〜 -11.0D
遠視度数 +0.25D 〜 +6.0D +3.0D まで
乱視度数 ±0.25D 〜 ±6.0D ±0.25D 〜 ±6.0D
近視照射径(OZ) 4.5mm 〜 8.0mm 6.0mm 〜 6.5mm
遠視照射径(OZ) 6.0mm 〜 7.0mm 6.0mm 〜 8.0mm
緩衝帯(TZ) 7.0mm 〜 9.0mm 8.0mm , 9.0mm
度数 調整間隔 0.01D 0.01D
照射径(OZ) 調整間隔 0.1mm ×
緩衝帯(TZ) 調整 ○ ×

その他

  WaveLight社
全モデル
AMO社
ビジックス・スター S4 IR
ガス ArF ArF
収差解析 Wavefront-optimized
Wavefront-guided
Wavefront-guided
機器導入シェア 1190台
  • アメリカ 277台
  • ヨーロッパ 338台
  • アジア 376台
  • 世界 19%
  • 新規導入 33%
    (2008年度末時点)
アメリカ 60%

ウェーブライト社の最上位機種コンチェルトはレーザーの周波数が500Hzと高速です。そのため、照射時間が短くて済むことが一番のメリットです。またレーザー照射中にリアルタイムで角膜厚を測定できる機能はコンチェルトのみに搭載されています。コンチェルトは導入費用が最も高く、また限定生産であるため、国内導入クリニックは神奈川クリニック眼科のみとなっています。

※脚注
半値幅(FWHM)

半値全幅ともいう。

省略表記はFWHM(full width at half maximum)。

スペクトル分布において、強度がピーク値の50%になる所の波長の幅のこと。この値は、スペクトルの山型関数の広がり具合を表す。

マイクロメートル(μm)

国際単位系(SI)の長さの単位。1μmは、千分の1mm(0.001mm)、1000ナノメートル(nm)に等しい。

以前は、マイクロメートルと同じ意味でミクロン(μ)も使われていたが廃止された。

オゾン(O3)

レーザーのエネルギーによって、空気中の酸素が酸化してオゾンが発生する。

オゾンは殺菌効果があるので殺菌装置としてよく使われている。

エキシマレーザー(excimer laser)

希ガスやハロゲンなどの混合ガスを用いて作り出されるガスレーザー

エキシマとは、Excited dimer(励起二量体)に由来する。

通常、非常に安定性の高い希ガスに放電などによりエネルギーを十分に与えると、他の原子と強く結びつき、2原子分子化した状態になる。しかし、この状態は不安定で、すぐに元の状態に戻ろうとする。元の状態に戻る時に余分なエネルギーを放出し、レーザーが放出される。

コンチェルト、アイキュー、ビジックス・スター S4 IRでは、アルゴン・フッ素(ArF)の混合ガスが用いられている。

また、レーザーの波長は193ナノメートル(nm)でエキシマレーザー以外のレーザーと比べると非常に短いため、大出力・高効率の工業用途として広く使われている。

衝撃波や発癌性はなく、日本では厚生労働省から2000年1月に、アメリカ合衆国ではFDAから1995年に医療用途として認可された。

周波数(frequency)

波が1秒間に何回振動しているかを表す。単位はヘルツ(Hz)。周波数は波や振動の周期の逆数である。

周波数も振動数も英語ではfrequencyと表され、ほぼ同義語であるが、日本では用いられる分野で使い分けている。

周波数は、電気・電波工学などの工学系で、振動数は力学・自然科学などの理学系で用いられる。

ヘルツ(Hz)

1秒間の周波数を表す単位。回/秒 と置き換えられる。

ディオプター(D)

ジオプターともいう。屈折度の単位。

定義は、焦点が合う被写体までの距離の逆数で、近視がマイナス遠視がプラス

つまり、焦点が合う距離が1メートルであれば -1.0Dで、0.5メートルであれば -2.0Dである。

視軸

視標と網膜の黄班部(中心窩)を通る線。

一方、眼軸とは角膜と水晶体の中心を通る線である。

オプティカル・ゾーン(OP)

光学領域のことで、角膜中央部の網膜に達する光を通す領域。

レーシック手術における角膜の切除範囲に等しい。

非球面係数(Q-Value)

完全な球面からどの程度ずれているのかを表す非球面性の指数。

完全な球面は、Q = 0で、楕円の場合は、-1 < Q < 0である。

トリートメント・ゾーン(TZ)

トランジッション・ゾーン(Transision Zone)とも呼ばれる。

エキシマレーザー照射領域と非照射領域の境界領域のことで、緩衝帯の役割をしている。

補償光学

光の波の「ゆらぎ」を測定、解析し、補正する学問。

望遠鏡を用いて、宇宙の様子を撮影する際、大気のゆらぎの影響でボケたように撮影されてしまうことを補正するために生まれた。

網膜

目の後部の内壁を覆う薄い膜。

規則的に並んだ層状の視細胞で構成されており、カメラに例えるとフィルムの役割を果たしている。

視細胞で光情報を電気信号に変換し、視神経を通して脳へ送られることで物体を認識している。

フーリエ解析

全ての波を、近似を用いて三角関数の数式に当てはめ、数学的に表現する方法。

主に波などの情報を分析するための数学的手法で、光学・電気工学・情報工学・建設学など幅広い分野で使われている。

散瞳

瞳孔を点眼薬などで過度に拡大した状態のこと。

眼底や水晶体の状態を詳しく調べる場合などに用いる。

虹彩

水晶体と角膜の間にある円盤状の薄い膜

複雑な放射状模様をもち、人それぞれ模様が異なる。膜中の平滑筋の伸縮により、瞳孔の大きさが変化。網膜に入る光の量が調節される。

カメラに例えると絞りの役割を果たしている。

収差

レンズによって像ができるときに、その像の色や像にボケやゆがみを生じること。

これは、像が点像になっていないことに起因する。

ハロ・グレア・スターライトなどは、収差が影響しているといわれている。

アルゴリズム

アルゴリズムとは、コンピューターの世界での考え方の道筋のようなもの。

あることを機械を使って動作させたいとする。複雑なものであれば、プログラムは必須なので、その時にプログラムでどのように効率的に実現するかを考えた一種の解法のことである。

パルス パッキング・アルゴリズム

レーザー照射は、角膜に網目状の座標を当て込み、照射位置を決めている。

照射の最短経路、連続照射回数を導き出す数学的に万能な解法(アルゴリズム)は存在しない。しかし、ある仮定に基づいて解法を何通りも考え、それを比較し、経験的により優れた解法を得ることは可能である。

この解法のことをパルス パッキング・アルゴリズムという。

補償光学

光の波の「ゆらぎ」を測定、解析し、補正する学問。

望遠鏡を用いて、宇宙の様子を撮影する際、大気のゆらぎの影響でボケたように撮影されてしまうことを補正するために生まれた。

網膜

目の後部の内壁を覆う薄い膜。

規則的に並んだ層状の視細胞で構成されており、カメラに例えるとフィルムの役割を果たしている。

視細胞で光情報を電気信号に変換し、視神経を通して脳へ送られることで物体を認識している。

フーリエ解析

全ての波を、近似を用いて三角関数の数式に当てはめ、数学的に表現する方法。

主に波などの情報を分析するための数学的手法で、光学・電気工学・情報工学・建設学など幅広い分野で使われている。

収差

レンズによって像ができるときに、その像の色や像にボケやゆがみを生じること。

これは、像が点像になっていないことに起因する。

ハロ・グレア・スターライトなどは、収差が影響しているといわれている。