第25回日本眼科手術学会
(2002年1月25日〜27日 広島)
LASIK手術の普及をはじめ、眼科領域における手術手技の向上は近年目覚ましいものがある。本会ではこれら手術の実際や教育など、多岐にわたる講演や学術展示が行なわれた。なかでもLASIKの適応範囲などの限界を安全に克服した「LASEK」に注目が集まり、活発な議論がなされた。
北澤世志博・土信田久美子・田尻千鶴子
職業や角膜厚の問題によって、LASIKが不適応となる場合がある。そうした症例に対して、当院ではLASEKを施術している。LASEKの症例をもとに、その適応基準と問題点について検討した。
LASEKの適応となるのは、「ボクシングなど格闘技をする」「角膜が薄い」「瞼裂が狭い」「極端な角膜形状である」などの理由で、LASIKが安全ではないとされる症例である。
結論として、LASIKより視力の回復に時間がかかるといった欠点はあるものの、術者の技術向上などにより角膜上皮細胞の温存に努めることで、視力回復の促進は可能であると考えられた。
北澤世志博・土信田久美子・田尻千鶴子
現在、屈折矯正手術の主流はLASIKであるが、LASEKもLASIK不適応の症例を中心に普及しつつある。LASEKの手技をビデオで紹介するとともに、当院で施術した症例をもとに初期臨床経過を報告する。
手術から1日後、3日後、1週間後、1ヶ月後の検診による所見をまとめると、矯正精度もLASIKと同程度で、良好な裸眼視力を期待できる結果となった。しかし、LASIKに比べ視力の回復に多少の時間がかかることや、術後軽度の疼痛を伴うことがあるなど検討すべき問題もあり、今後も注意深い経過観察が必要であると思われた。
田尻千鶴子・土信田久美子・北澤世志博・江平ゆかり・加藤美枝
LASIKは、眼科専門医が手術を行うようになって安全性も高まってきている。そういった手術手技の向上が見られる一方、術中・術後にある程度の割合で合併症が起こっていることも否定できない事実である。そこで今回我々は、LASIKにおける術中・術後の合併症およびその処置について検討した。
当院で施術したLASIKの症例においても、わずかではあるが術中・術後に合併症がみられた。しかし、いずれも軽度のものであり、適切な処置を行うことで、現在では視力や角膜形状の改善を得るにいたっている。
LASIKにおいて合併症を回避するためには、術中の操作、術後の経過観察に充分な注意を払い、適切かつ迅速な対応を心掛けることが重要である。万一起こった合併症に対しても、同様に最善の対応を行うことが必要だと考える。
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