

FIFA(国際サッカー連盟)公認代理人
東京都世田谷区在住
手術前の視力 右:0.15 左:0.1
手術後の視力 右:1.5 左:1.5 両眼:1.5
1998年、日本人初のFIFA公認代理人となる。移籍市場が解禁される時期には、南米やヨーロッパなど世界を駆け巡り、選手の移籍やクラブ間の交渉をまとめるなど、日本サッカー界の発展を支えるために活躍。
手術が終わって一番最初に「見えた」と思ったのは、リラクゼーションルームで休んでいる時に、「あれ、眼鏡かけないでこんなに見えるのかな」という、薄暗い中でも窓の輪郭とかドアの輪郭とかが、はっきりしてきた時ですね。「眼鏡なしでこんなに見えるんだ」というのが、手術から2ヶ月たった今でも新鮮で、驚きです。それくらいしっかり見えている。まだ眼鏡をかけてたときのクセが残っていて、お風呂に入る時に外そうとしてしまいます(笑)。
見え方で僕が気になっていたのは、夜間の運転なんですね。眼鏡をかけて運転している時でも、夜間の雨の日というのは一番見えにくくて、黒っぽい服を着ている歩行者とかだと、雨と暗さでほとんど周りに溶けてしまって、非常に見づらかったんです。それが、眼鏡のときとは飛躍的に違って、夜間でもはっきり見えるようになりました。
視野の広さもあるんですかね、もうひとつは。運転してて感じるのは、視野が広がって、眼鏡の時と見えてる範囲が全く違う。夜間の光のギラつき加減も、眼鏡の時にくらべれば、全然いいんじゃないでしょうか。
代理人という仕事上、選手自身を知っておく必要があります。ビデオで見てもいいわけですが、ある段階になると実際に選手を見に行くわけです。スタジアムで試合をやる場合はまだ大丈夫なんですけど、実際には練習試合であったり、トレーニングセンターに脚を運んだり、練習を見たり……そんな状況では、必ずしも屋根のついたスタンドがあるとは限りません。そういう状況で眼鏡をかけていると、雨の日は非常に見にくいんですよ。
それに、グラウンドと屋内で温度差があると眼鏡がすぐ曇ってしまうので、仕事の上では随分と悩まされました。夏場でもクーラーの効いてるところから、パッと外に出た瞬間、パーンと真っ白になっちゃう。あれは、結構危ないと思いますよ。夏場の曇りはなかなか取れないので、大変でした。だから「できれば眼鏡はないほうがいいなあ」と常々思っていたんです。かと言って、目薬をさすのも嫌いなくらい、目をいじるのが苦手なので、コンタクトレンズを考えたこともなかったんですよ。
移籍市場が解禁になる時期には、選手を見に、南米、ヨーロッパへも頻繁に行きます。海外で眼鏡が壊れることもあって、つるの部分をばんそうこうで縛って仕事をしたこともあるんですよ。治安が良い地域ばかりでもないので、裸眼で見えることには多少なりとも安心感があります。余計な眼鏡を携帯しなくていいというのは、楽ですねえ。飛行機での長距離の移動もあるし、なくす可能性も壊れる可能性もあるし、なかなかスポーツ界にいて、眼鏡というのはそぐわないな、と感じていました。
実際、試合ではもちろんですが、それ以外でも眼鏡をかけているサッカー選手は、ほとんどいません。僕らと交渉するクラブの人も、眼鏡の方は少ないです。元選手の人も多いし、眼鏡は不便だとわかっているんでしょうね。そんな中で一人だけ眼鏡をかけてるのも嫌でしたし、コンタクトが駄目な以上、レーシックを受ける必要性というのが仕事の上でもありました。
自分が近視だと意識し始めたのは、ちょうどブラジルに行っていた24歳頃です。それからの約25年間、ずっと眼鏡のお世話になっていました。たまたまレーザーで近視が治療できると知ったのは、大学病院でのこと。そこのパンフレットを見たのが最初だったんです。「へえー、こんなことできるんだ」と驚きました。
当時としては、手術費用も80万円くらいしたのと、比較的新しい技術だったので、成功率もわからないという状態でした。大学病院でそういうのを受けるとなると、ある程度実験されている部分もあるんじゃないかとか、独特の雰囲気を感じるんですよね。こう、ちょっと重苦しいというか。そこが僕としては、すごく怖かったんですよ。だから、手術までは踏み切れませんでした。
眼鏡は壊したりすることもあるので、3つくらい持っていたんですけど、それがたまたま、新しく飼い始めた犬に、3つとも全部噛み砕かれてしまったんですよ。その時に思い至ったのが、「1つ直すのに2万円としても、6万円かかる。こんなことしてたら、もったいないな」ということでした。そんな時に、神奈川クリニックでもレーシックをやっていることを知って、女房から「話だけでも聞きに行けばいいじゃない。眼鏡屋に行くよりいいでしょ」って言われて、その場で電話しちゃったんです。
もちろん手術への不安はありましたよ。でも、待合室の感じや受付の感じ、ご説明いただいたアテンダントの方の感じとかが、大学病院とは比較にならないくらいリラックスできる雰囲気だったし、そういう雰囲気づくりを心がけてらっしゃるのを感じました。その目指しているところに、うまく僕の気持ちもはまって、「ああ、これならそんなに怖いもんじゃなのかな」って。
残る心配は痛みのことだけ。麻酔はどうやってかけるんだろうというのが一番の疑問でしたが、点眼でできることを知って、「ひょっとしたら痛くないかもしれない」って思えるようになりました。点眼での麻酔は、検査で角膜の厚さを調べる時にも使うじゃないですか。どういうふうにするかが、実際に体験できたんで、最終的には痛みに対する怖さはなくなりましたね。
手術当日は、準備する部屋で看護師さんが手術の段取りを説明してくださって、クリーンルームに入って手術ベッドへ案内されるまで、実はすっごい緊張してたんです。ところが実際やってしまうと、もう、歯医者より簡単。歯医者より痛くないんですよ。歯医者は痛いですからね(笑)。思っていたより全然簡単で、スピーディで、怖くないものでした。想像していたもののほうがもっと怖くて、イメージがまったく違いましたね。
海外なんかに行ってると、「うわ、今日はサングラス欲しいな!」っていう日があっても、度付きのサングラスなんてすぐには売ってないんです。しょうがなく眼鏡の上にサングラスをするんですけど、格好も良くありません。市販されているのをその場でパッと買えるというのは、裸眼の魅力ですね。
自分もアウトドアスポーツ派と言いますか、釣りをやったりゴルフをやったりするんですね。そういうところで眼鏡をかけていて、雨が降るとどうしてもこう、拭かなくてはいけない。それに結構不便だったのが、スキューバダイビング。度付きのゴーグルをつけてたんですけど、船に上がってゴーグルを取ると、今度は眼鏡をかけなきゃいけない。面倒なんですよね。
スキーでは、眼鏡が入るゴーグルがあるんですけど、ゴーグル自体は曇り止めの機能がしっかりしていても、中の眼鏡は肌に近い位置にあるので体温で曇ってしまうんです。結局見えなくなってしまうので、吹雪いている時でも、ゴーグルはつけないで度付きのサングラスで滑っていました。それがもう、普通のゴーグルだけで済むわけです。レーシックを受ければ、そういうのが、飛躍的に、何もしなくてもよくなるわけじゃないですか。やっぱり裸眼で見えるのがベストなんですよ。
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